summer judo

夏の柔道はきつい

雑記⑤

奇跡の生還というものがあります。


a.k.a.九死に一生です。

世界丸見えとかでやってるやつ。


湖で溺れてもう死ぬと思ったところに犬がぶち飛び込んで助けにきたVTRの後、現在はどうしてるのか?と広めのリビングでその犬を撫でながら「この子がいなければ私はもういなかったわ」とかいう類のアレです。

寝てる間に家が火事になり飼い犬が必死に家族を起こしてくれて全員助かったというVTRの後、家族が犬を撫でながら「この子は最高のレスキュー隊よ!」とかいう類のアレです。


アレの類が僕に今さっき迫ってきました。


ある場所に向かおうと急行電車乗りました。

今日が土曜日とは言え少しばかり人は多くほとんど席は埋まっていましたが、窓際にひと席だけ空いていたので座ったのです。


その急行電車というのがいわゆるベンチタイプの7人掛けではなく、2シートタイプの新幹線・特急・ロマンスカースタイルでした。

クルッと回すと2×2の4人掛けでトランプとかできるタイプのシート。

クルッと回す為なのか、設計者のおしゃれ心なのか、発注ミスなのか、窓際の肘置きと壁の間には空間が存在していました。


窓際に座ると僕はすぐに目的地付近までハイパー睡眠を。


目的地の手前の駅で少し目が覚めどうなったかわからのですが、そのおしゃれ空間こと肘置きと壁の間に完全に右腕が挟まり動けなくなりました。


右腕が下向きにタラーンと挟まり、他の乗客から見るとちょっと横柄な座り方の童顔野郎です。

緊迫した状況に比べて危機感がゼロなのです。

むしろチルアウトしてるのです。


肘の返しが上手いこと弁になり、押しても痛い引いても痛い、そんな片思いのような状況でどうすることも出来ませんでした。


そんな中、頭の中でふと浮かんだのが一時頻発した中国で謎の隙間に挟まった子どもたちでした。

ダメだ、このままではおもしろニュースになってしまう。


そして迫る目的地。


もう死ぬ。おもしろニュースになってしまう。おもしろニュースになってしまう。

と、おもしろニュースへの恐怖を感じることによって倍増した力で無理やり隙間から手を引き抜くことができました。


「いやあ、本当におもしろニュースがいなかったら今の僕はいなかったよ。彼にはお手製のミートパイを作ってあげたいねぇ」


おもしろニュースは犬なのです。